はじめに
ツアーが終わり、次の遠征はアンダーライブのある9月末です。この空いた時期にしかできない旅があります。公演のない街を、公演と関係なく訪ねる旅です。
賀喜遥香さんは大阪府で生まれ、10歳のときに栃木県宇都宮市へ移り、そこで育ったと語っています。ラジオでも「栃木と群馬と茨城は北関東の仲間ですから」と、地元への愛着をたびたび口にしています。
宇都宮は、東京駅から東北新幹線で約50分です。京都へ行くより近い。それなのに、遠征で通る街ではないため、意外と訪ねたことがないという方が多いはずです。
この記事では、宇都宮を一泊二日で歩きます。地下30メートルに広がる巨大な石の空間、平安期から続く磨崖仏、そして餃子。行き方とバスの系統、入館料、宿の中身まで、順に書きます。
メンバーの実家を探すような旅ではありません。それは絶対にやってはいけないことです。この記事が扱うのは、あくまで宇都宮という街そのものです。
基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 目的地 | 栃木県宇都宮市 |
| 起点 | JR宇都宮駅 |
| 東京駅から | 東北新幹線(やまびこ・なすの)で約50分 |
| 主な訪問先 | 大谷資料館、大谷寺(大谷観音)、宇都宮市内 |
| 所要 | 1泊2日 |
| 注意点 | 大谷資料館の坑内は平均気温8度前後。9月でも上着が必須です。 |
行き方
東京から宇都宮へ
| 経路 | 所要 | 費用目安 |
|---|---|---|
| 東北新幹線(やまびこ・なすの) | 東京駅から約50分 | 4,600円 |
| JR宇都宮線(在来線) | 上野駅から約1時間50分 | 2,090円 |
急がない旅であれば、在来線という選択も十分あります。上野から宇都宮まで、乗り換えなしで行ける列車があります。差額は2,510円、所要時間の差は1時間。この1時間をどう評価するかは、旅の性格次第です。
確認方法:新幹線「なすの」は宇都宮止まりの列車が多く、時間帯によって本数に差があります。JR東日本の公式サイトで当日の時刻を確認してください。
宇都宮駅から大谷へ
大谷エリアへは、バス一本で行けます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 乗り場 | JR宇都宮駅 西口バスターミナル |
| 系統 | 関東バス「立岩」行き(大谷経由) |
| 所要 | 約23分 |
| 下車 | 「資料館入口」 |
「大谷観光一日乗車券」という企画乗車券があります。バスの往復運賃に、大谷資料館と大谷寺(大谷観音)の入場・拝観券がセットになったものです。この2か所を両方回るなら、こちらのほうが確実に安く済みます。
確認方法:発売の有無・価格・購入場所は関東自動車(関東バス)の公式サイトで確認してください。バスの時刻表も公式サイトに掲載されています。本数は多くありませんので、帰りの時刻を先に控えてから現地に入ってください。
大谷資料館 ― 地下30メートルの石の空間
宇都宮を訪ねる理由が一つしかないとしたら、私はここを挙げます。
何がある場所なのか
大谷石という石材を、明治から昭和にかけて掘り続けた地下採掘場の跡です。それがそのまま公開されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 場所 | 大谷資料館 |
| 広さ | 約20,000平方メートル |
| 深さ | 平均で地下30メートル、最深部は60メートル |
| 坑内温度 | 平均8度前後 |
| 開館時間 | 4月〜11月 9:00〜17:00(最終入館16:30) |
| 冬期 | 12月〜3月 9:30〜16:30(最終入館16:00) |
| 休館日 | 4月〜11月は無休。12月〜3月は毎週火曜(祝日の場合は翌日)。年末年始12月26日〜1月3日 |
| 入館料 | 大人1,000円、小・中学生400円(20名以上の団体は大人800円、子供350円) |
| ホームページ | https://www.oya909.co.jp/ |
2万平方メートルという数字は、実感が湧かないと思います。地下に、東京ドームの半分近い広さの空洞が広がっている、と言えば近いでしょうか。人の手で、石を切り出して掘り続けた結果できた空間です。
照明は必要最小限で、石を切り出した跡がそのまま壁に残っています。音が反響しません。石が吸うのだと思います。地上の音がまったく届かない、静かな場所です。
9月でも、上着が要ります
坑内の平均気温は8度前後です。これは冗談ではありません。9月下旬の地上が25度あっても、階段を降りた瞬間に空気が変わります。
Tシャツ一枚で入ると、10分で耐えられなくなります。必ず羽織るものを持って入ってください。これはこの記事で最も実用的な忠告です。
秋に行く意味
4月から11月は無休です。そのうち9月から10月が最も過ごしやすいと思います。夏は地上との気温差が20度近くになり、体に堪えます。冬は火曜が休館になります。
大谷寺(大谷観音) ― 岩に彫られた仏
大谷資料館から歩ける距離に、大谷寺があります。岩壁に直接彫られた磨崖仏があり、日本最古の石仏とされています。
大谷観光一日乗車券には、この拝観券も含まれています。資料館の「産業としての石」と、大谷寺の「信仰としての石」を続けて見ると、この土地が何でできているのかが分かります。
この順番で回ると、旅の意味がまるで変わります。石を切り出す場所と、石を拝む場所が、同じ谷にある。
宇都宮でごはんを食べる
宇都宮といえば餃子です。駅前にも市内にも専門店が並んでいます。
ただ、有名店は行列ができます。土曜の昼は1時間待ちになることもあります。一泊するのであれば、混む時間を外して 夜に落ち着いて食べるほうが確実です。
昼は大谷で過ごし、夕方に市内へ戻って、宿に荷物を置いてから餃子屋へ向かう。この順番なら、待ち時間にも余裕を持って構えられます。
宇都宮に泊まる
日帰りでも行ける距離ですが、泊まると旅の密度がまったく変わります。夜の宇都宮は静かで、都心の喧噪がありません。
おすすめ宿1 スーパーホテル宇都宮
宇都宮駅周辺で、天然温泉の大浴場を持つ数少ない宿です。温泉の名は「中山みかげの湯」。
地下30メートルの坑内で冷えた体を、その日のうちに天然温泉で戻せる。この行程では、これが効きます。比較的安く泊まれるので浮いた分を、餃子と大谷観光一日乗車券に回してください。
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おすすめ宿2 キャッスルシティホテル
東武宇都宮駅から徒歩5分。市街地の中心に近く、餃子の名店が集まる一帯を歩いて回れる立地です。
こちらにも 大浴場があり、さらに マッサージチェアが無料で使えます。一日歩いたあとに、湯に入ってからマッサージチェアに座る。この二段構えが最高ではないですか?
宇都宮は、JR宇都宮駅と東武宇都宮駅が 2キロほど離れています。飲食店の多い繁華街は東武宇都宮駅側です。夜に街を歩きたい方は、こちらのほうが動きやすいはずです。
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関西・東海方面から来られる場合
宇都宮へは、東京駅で東北新幹線に乗り換える形になります。東海道新幹線から東北新幹線への乗り換えは、東京駅の同一構内で完結しますので、思ったより負担がありません。
新幹線と宿をまとめたパックであれば、個別に手配するより数千円下がるのが通例です。宇都宮は都心より宿の単価が低いエリアですので、同じ予算で温泉付きの宿に泊まれるという利点もあります。
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8度の坑内に、何を着て入るか
繰り返しますが、大谷資料館の坑内は平均8度前後です。地上が25度でも、です。
かといって、9月の宇都宮でコートを持ち歩くわけにはいきません。必要なのは、畳んでバッグに入り、必要なときだけ羽織れるものです。
パッカブル仕様のウインドブレーカーなら、フードや襟の部分に本体を収納できて、握りこぶし大まで小さくなります。撥水加工のあるものを選べば、秋の急な雨にもそのまま対応できます。THE NORTH FACE、DESCENTE、CHUMS といったブランドから、軽量でパッカブルなモデルが出ています。
この1枚があるかどうかで、大谷資料館の滞在時間が倍変わります。寒くて15分で出るか、1時間かけて隅まで歩くか。それだけの差です。
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現地でのマナー・注意
- メンバーの実家や母校を探す行為は、絶対にしないでください。私有地であり、生活の場です。この記事は宇都宮という街を紹介するものであって、個人の居住情報を扱うものではありません。
- 大谷資料館の坑内は足元が濡れていることがあります。滑りにくい靴で入ってください。ヒールは危険です。
- 坑内は撮影可能ですが、三脚の使用や商用撮影には制限があります。館内の掲示に従ってください。
- 大谷寺は現役の寺院です。拝観のルールと撮影可否は現地の案内に従ってください。
- 大谷エリアはバスの本数が限られます。帰りの便を確認せずに現地入りしないでください。
- 餃子の名店は行列ができます。歩道を占有しないよう、店の指示に従って並んでください。
まとめ
- 宇都宮は東京駅から新幹線で約50分。在来線でも上野から約1時間50分、2,090円で行けます。
- 大谷資料館(大人1,000円・4〜11月無休)は地下30メートル、平均8度。上着なしで入ると15分で出ることになります。
- 宿は天然温泉のスーパーホテル宇都宮、または 大浴場とマッサージチェアのキャッスルシティホテル。夜の街を歩くなら後者が便利です。
この旅を手配する
秋の宇都宮は、9月から10月が最も歩きやすい時期です。連休を外した平日なら、宿も取りやすくなっています。
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